札幌大学監修による新商品「ぎゅっぱー」

これまで様々なスリッパを手掛けてきたニッポンスリッパが、コロナ禍に試行錯誤しながら開発してきた新たなルームシューズの販売を8月下旬からスタートした。商品名の由来や開発の経緯、商品特徴などを企画開発担当者に伺った。
2023年10月4日 公開

ルームシューズ「ぎゅっぱー」
開発のきっかけとネーミングの由来

今回の新商品開発に至る経緯について、企画開発部の長谷川さんと四本さんはこう語る。
「コロナ禍の生活に活かせる商品を、というところからスタートし、『足を温めるルームシューズ』の開発とコンセプトが決まりました。その際、札幌大学の先生方から足ゆび運動をすることで足を温めることができるのではないか、という仮説をいただきました。検証を進める中で、より『足ゆびが動かしやすいルームシューズの形』を検討していき、今回のぎゅっぱーが誕生しました」
インパクトのある商品名については、足の「ぐーぱー運動」を元にしており、「ぐーぱー」よりもさらに印象付けるために「ぎゅっと握ってぱーっと開く」イメージをそのままネーミングに採用した。

札幌大学監修による利点
2年を要した開発期間の苦労とは

ルームシューズを履いて足ゆび運動をすることにより、素足よりも約4倍、ルームシューズを履くだけよりも約2倍、足の表面温度が上がることが検証されている。今回の新商品で初めて札幌大学の監修を受けたことにより、このように数値化したエビデンスを得ることができたのは、ニッポンスリッパにとっても大きなメリットだった。
※実際の商品の中敷は取り外せません。
そんな中でも、通常は半年で一つを商品化するのに対し、「ぎゅっぱー」は開発に2年を要したという。
「最初は足ゆびでビー玉をつかむ運動のイメージで、足ゆびの下に半球状のボールを設置した形状で検証しました。検証の結果、エビデンスは取れたのですが、被験者の感応試験で足ゆびが動かしにくいという意見が多数あり、形状の見直しとなってしまったのです」
また一からやり直しという絶望的な状況の中でも、既に発売されていたニッポンスリッパの商品に、あるヒントを見出した。
「弊社にはかかとの部分がカットされ、着用時かかとが下がる形状のスリッパがあります。そのスリッパの形状から着想を得て、カットする部分をかかとからつま先にすることで、足ゆびを動かしやすい形にできるのではないかと考え、今の形状につながりました」

機能性やデザイン性
ぎゅっぱーのこだわり

つま先部分をカットし、段差をつけた中敷の形状が特徴的なぎゅっぱー。さらに高めの段差にすることで足ゆびが動かしやすいと考え、つま先のカットに加えて足ゆびの下にバーを設置し、段差を約13㎜で調整した。バーの素材も、硬度をやわらかくすることでよりつかみやすく、足ゆびが動かしやすくなるように工夫したという。
機能面はもちろん、その見た目からも温かみを感じられるように、アッパーにフェルト調の素材、中敷にファー調の素材を選び、特に冷え性の女性に手に取ってもらえるようなルームシューズを目指した。
「スムーズに足ゆびが動かせるよう、つま先の空間を広げた際に丸みのあるカーブに仕上げました。その丸くかわいいフォルムに合わせて、明るめのカラーを選んでいます。お部屋のインテリアに合わせやすいよう、ナチュラルさも兼ね備えた素材、色選びを心掛けました」
カラーバリエーションはMサイズ3色、Lサイズ3色ですべてのカラーが異なる。インテリアになじむとはいえ、店頭で目をひくようオレンジを取り入れた。採用を悩んだカラーだったが、社内の男性社員から意外にも好評だったことと、今回のテーマである「温かさ」、アイキャッチになるという理由から販売決定に至ったという。サイドにブランド名「COREFEEL」を、それぞれ異なるカラーの刺繍で施しているのもポイント。さらに、今回の商品は、ニッポンスリッパで実用新案権を取得している。
つま先部分がカットされた中敷。ファー調の肌触りが心地良い。
※実際の商品の中敷は取り外せません。
「COREFEEL」の刺繍がワンポイントのアクセントに。

秋冬に向けて ユーザーへのおすすめポイント

最後に長谷川さんに、ユーザーに向けてメッセージを伺った。
「テレワークの時間や自宅で過ごすくつろぎの時間など、座っている時間を有効に使い、足を温めることが期待できるルームシューズです。足ゆび運動で足を温めてもらい、見た目も気分が上がるカラーを楽しんでもらえたら嬉しいです」
丸みを帯びたフォルム、カラー、素材の温かみはもちろん、実際に履いてみると想像以上につま先部分にフィット感があり、歩きやすいルームシューズ。お気に入りを見つけて、この秋冬もおうち時間を満喫してみてはいかがだろうか。